存在を把握してもらって、はじめて綿のぼりは意味を持ちます。そのためには、
意識に強く働きかけるようなデザインである必要があります。とにかく目立た
せることが重要で、そのために細部まで考慮して設計する必要があります。
多くの人が失敗しがちなミスとして、とりあえずカラフルにすることが挙げら
れます。色をたくさん使うだけでは、目立たせるのは困難です。視覚的にうる
さいと思われると、綿のぼりに対して嫌悪感を持たれることもありえます。
そうなると当初の目的をまったく果たせないの注意してください。あくまでも
良い印象を与えることが必要です。目立たせることが前提で、そこから好感を
抱かせることが次のステップになります。次のステップとはいえ、実際には目視
されるタイミングで同時に行うことになるのです。綿のぼりと人々との遭遇は
一瞬だと考えておきましょう。
その短時間で勝負を決めることが不可欠というわけです。一目で心を鷲掴みに
するようなアイデアを盛り込むことが理想です。いくつものデザインを確認して、
それらの長所を取り入れるとブラッシュアップできます。創意工夫を繰り返して、
どうすればインパクトが増えるのか検討しましょう。
抜群の費用対効果を誇る理由
集客効果に着目した場合、コストパフォーマンスの高さは特筆に値します。
チラシを比較してみると、きわめて優秀であることが分かりやすいです。
1000人に見てもらおうとすると、チラシを1000万印刷しなければなりません。
紙代や印刷代がかかりますし、それらを配布するスタッフも準備する必要があります。人件費まで含めると、かなり高額になることが懸念されます。一方、綿のぼりなら1本用意するだけで、いずれは1000人にも見てもらえるでしょう。
もちろん1つあたりの単価はチラシより高いですが、一人あたりの単価では圧倒的に安いです。1万円かかったとしても、1万人に見てもらえればコストは一人につき1円にしかなりません。実際は設置を続ける限り、集客効果は継続するため、この金額も次第に下がっていきます。
つまり費用対効果は抜群であり、経費を削減したい店舗にうってつけです。
よりコストパフォーマンスを高めたければ、耐久性が高いものを選択すると
良いでしょう。
また、あまり風雨に晒されないように、設置場所を工夫することも忘れては
いけません。ただし、定期的に交換しても他の手段よりも総合的な費用を抑え
られます。