透けてしまうのぼりは宣伝においてマイナスの効果をもたらすケースがあります。基本的に反転して見えてしまうため、相手に意図が伝わりにくいことも珍しくありません。それを防ぐには透けないようにするための工夫が必要です。
そう言われても、具体的な方法が分からないという人もいるでしょう。たしかに設置してから対策をするのは容易ではありません。実は制作の段階から配慮しておくべき問題が潜んでいます。それは生地選びの段階ですでに結論が出てしまうことです。
通常のタイプを選んだ場合、よほど厚い状態にしない限り、ある程度は透けてることを覚悟しなければなりません。暗室で問題がなくても、光が当たると透けることが多いです。一方、遮光生地を用いていれば、光が当たっても透ける可能性は低いです。
遮光生地なら両面のぼりを作りたい人にも適しています。裏面と混じり合って見える心配がないからです。したがって、意図的に透かしたいケースを除き、遮光生地を選択しておくと安心です。その分だけコストは高くなりがちですが、長期間の設置を前提にしているならコストパフォーマンスは悪くありません。宣伝効果を考慮するとイニシャルコストの回収も容易です。
透けるタイプも魅力的!
のぼりの裏抜けにはメリットがあることも忘れてはいけません。裏面から見えるということは、そちら側に印刷を施す必要がないことを意味します。もちろん反転してしまいますが、それでも構わないようなデザインにしておけば大丈夫です。絵柄であれば問題のないケースが大半ですし、文字でもシンプルならものなら裏からでも読めます。
一方、細かな文字列などは向いていないので気を付けましょう。とはいえ、興味を持たせる効果はあるため、あながち無駄とは言い切れないことも事実です。気になった人は表側に回って内容を見てくれるかもしれません。少なくとも裏が無地なら得られなかった効果といえます。
ですから、無地にするぐらいなら裏抜けを採用することも一つの手です。さらに、コスト面に関してメリットがあることもポイントです。裏抜けを防ぐために分厚くしたり、遮光性を取り入れたりすると、コストは飛躍的に高くなりかねません。この心配がないため、かなりの本数を一気に作ることも視野に入れられます。1本だけに絞って発注するケースならともかく、そうでないならコストカットを意識することも必要です。そういう意味では、この仕様ののぼりを選択することも有意義です。